“ふりふのテキスタイルストーリー”  <br>ものづくりのこだわり、ディレクターの思いとは?

“ふりふのテキスタイルストーリー”
ものづくりのこだわり、ディレクターの思いとは?

特集

ふりふの根幹と言っても過言ではない、オリジナルテキスタイル。

今回は、そんなテキスタイルがどのように生み出されるのか、Director永橋にインタビュー。また、ふりふの生地を染めている工場にお邪魔し、実際にその過程を見に行ってきた。



デザインプロセス


―ふりふの個性的なテキスタイル、どんなプロセスでつくられていくのですか?

「ふりふのテキスタイルは、シーズンテーマに合わせてデザインを起こしています。
いつもの日常や旅先などで気になったモノやコト、あとは昔のボタニカルアートや、日本画とか。色々なところから着想を得て、モチーフを模索しています」

実際に、デザインソースとなった永橋の自宅近くの花。趣味で集めている日本画集。これがふりふのテキスタイルの原点となる!

―意外にも身近な場所にデザインソースがあるんですね!

「そうなんです。こうしてモチーフが決まったら、着物や洋服になったとき、どんなバランスで柄づけされるのがベストなのか、シミュレーションしていきます。さらに配色のイメージを膨らませて、デザインが決定します」

テキスタイル「姉萌音」 浴衣にしたとき、洋服にしたときで、柄の大きさや色味など、それぞれのベストバランスでデザイン。

―実際に浴衣や洋服にテキスタイルが落とし込まれると確かに印象が違いますね。
デザインの製作期間はどのくらいですか?


「デザインの企画がスタートしてから、テキスタイルの色柄が最終決定するまでに約3~4か月かけて仕上がります。こうしてデザインが決定した後、実際にテキスタイルの製作に入っていきます。」

そこで今回は、ふりふのテキスタイルを実際に染めている、京都の染工場へ行ってきた。
※工場取材時は、2019年です。


職人の技術


工場へ入ると、何人もの職人たちが生地を染める機械に張り付いて、色や生地をチェックしたり、高さ2m弱の型を洗ったり、せっせと働いていた。
その真剣な眼差しを見て、ふりふのテキスタイルをつくるのに、こんなにも多くの人が関わっていることを実感するとともに、ふりふの浴衣や洋服がさらに愛おしく思えた。

テキスタイル「花図鑑」を実際に染めている工程。オートスクリーン捺染という染色方法を使用している。この後、生地を蒸すことによって染料を発色・定着させるため、まだ仕上がりの色とは異なる見え方。

―ふりふのテキスタイル製作において、具体的なこだわりなどはありますか?

「ふりふの図案は、色の深みやぼかしを表現するために、10枚から多いもので13枚の型を使います。1型に対して1色なので、ひとつの柄に10~13色使われているということ。シンプルな色遣いのテキスタイルでも、実は多色が使われていることで立体感が生まれるんです」

カラフルな染色液が入った試色のための機械。これだけでわくわくする。


ふりふのものづくり

ーDirectorが考える、テキスタイルやものづくりへの思いとは?

「着物とは素敵な絵画を纏うこと。そう思い始めて早20年。
私達の物作りの背景には常に確かな技術と品質で答えてくれる工場があり、私達が想像する世界観を高い感度で再現してくれる職人さんがおります。
私は職人さんの手を借りて生み出された柄を絵画と見立て、スタイリング(トータルコーディネートをする事)で柄が持つ物語を、より表現出来ると考えています。
物語には愛着が生まれ、着る方の自己表現の手助けになり、何よりも着る楽しみに繋がると思い、ものづくりをしています。それが伝わり、着る方の心が素敵な方向に動いたら、嬉しく思います。」



ふりふ Director 永橋彩子

ふりふのDirectorとして活躍する一方で、テキスタイルデザイナーとしても活動中。 自身のブランドFruttarossaをはじめ、多方面でデザインを手掛ける。
Instagram @aya_fruttarossa