ふりふの糸しごと ~ものづくりのこだわり、思いとは?~

ふりふの糸しごと ~ものづくりのこだわり、思いとは?~

特集
ものづくりの中で、ふりふは「和の技法」を大切にしています。
今回は、そのひとつである『刺繍』にスポットを当て、実際に現場を取材。職人の技とふりふのデザインが融合した時、何が生まれるのでしょうか。

デザインプロセス

今回ピックアップするのは、ふりふのアイテムの中で最も刺繍が多く使われている「半衿」。顔回りを華やかに彩る和装小物のひとつです。
多くの半衿のデザインは、ふりふのオリジナルテキスタイルを元にしており、半衿の限られたスペースに柄の大きさや配置を再構築してデザインしていきます。

こちらは、振袖「しんしん雪うさぎ」のテキスタイルを元に製作した刺繍半衿。振袖には2羽のうさぎしか描かれていませんが、半衿にはたくさんのうさぎが群れている様子をデザイン。また、反対の衿にはまんまるの椿を一輪大きく配置しました。
うさぎの白い毛並みや、椿の艶をとても綺麗に表現できるのは、日本の高い技術ならではです。

京都・職人の細部のこだわり

今回伺ったのは、ふりふの半衿を製作している京都のメーカーさん。 古き良き京町屋の一画にある工場は、ここに刺繍の機械があるの??というくらいこじんまりした場所に。うなぎの寝床とよばれるように奥行が長く、伝統的な京町屋の家屋はとても風情がありました。

2階はショールームになっており、メーカーのオリジナル商品がずらり。昔は料理人だったという異色の経歴をもつデザイナーの方に工場を案内してもらいました。

こちらは糸の部屋。圧巻の色糸の種類!入った瞬間、心が躍りました。
ここには300種類以上の糸が収められているそうです。ここから、それぞれの刺繍に合うものを決めていきます。

糸は太さの種類もあり、太いものほど艶を出し、ふっくらとボリューム感のある華やかに刺繍に。ふりふ半衿の大半は120デニールの太糸を使用しています。

図案の原本を見せていただきました。刺繍の設計図といってもいいと思います。紙に塗られた色は実際の色とは異なり、それぞれどの糸で、どんな方法で刺繍していくのかが記してあるそう。
これを元に先ほどの糸の山から、ピックアップしていきます。

糸の部屋の下には刺繍の機械がずらり。半衿の生地を一枚一枚ずれないよう、台に張り付けながら慎重に機械を動かしていきます。こちらも本当に圧巻で、刺繍によって柄が作られていく様はずっと見ていても飽きません。
運針数2万回の仕上がりは、ふっくらと上品なボリューム感が魅力。日本の技術ならではです。

図案のデータを機械に入れていますが、糸の種類によっては途中で引っ掛かったり、切れたりしします。それを一つ一つ手作業で調整していくのが職人技。機械とはいえ、やはり人の手が加わらないとクオリティの高いものはつくれないのです。

刺繍にこめる思い

ふりふらしい花や幾何学、動物など、思わず心が躍るモチーフのデザイン。オリジナルでつくりあげていく半衿は他にはない「カワイイ」が凝縮されています。
そして、その裏には着物を着る方の心が素敵な方向へ動いてほしいというふりふの思いと、いつでも真摯にクオリティの高いものを作りたいという職人の思いが詰まっています。
成人式や卒業式などのフォーマルシーンはもちろん、デイリーシーンでも、心がウキウキするちょっとしたエッセンスとして、ふりふの刺繍半衿を付けてみませんか?